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退職所得控除とは?退職金にかかる税金を軽減する制度

退職金にかかる税金を軽減

2026/3/201 回閲覧退職所得控除

退職所得控除とは

退職所得控除とは、退職金を受け取る際に、課税対象となる所得から一定額を差し引くことができる制度です。退職金は長年の勤労に対する報奨としての性格を持つため、他の所得とは異なり、税負担が軽減されるよう配慮されています。この控除を適用することで、退職金にかかる税金(所得税・住民税)を大幅に抑えることが可能になります。

退職所得の計算は以下の式で行われます。

(退職金の収入金額 − 退職所得控除額) × 1/2 = 退職所得の金額

この計算式の特徴は、退職所得控除後の金額にさらに1/2を乗じる点です。これにより、税負担がさらに軽減される仕組みとなっています。

なぜ今、話題なの?

近年、働き方の多様化や人生100年時代と言われる中で、退職金の受け取り方や老後資金の準備に対する関心が高まっています。早期退職優遇制度を利用した退職や、転職による退職など、退職金を受け取る機会が増える中で、退職所得控除の仕組みを理解し、税負担を最適化することの重要性が再認識されています。

また、税制改正の議論の中で、退職金課税のあり方についても注目が集まることがあり、制度の変更動向に目を向ける必要性も出てきています。

どこで使われている?

退職所得控除は、会社員や公務員が退職する際に受け取る退職金、iDeCo(個人型確定拠出年金)や企業型確定拠出年金を一時金として受け取る場合など、退職所得として扱われる所得全般に適用されます。

具体的には、退職時に会社から支払われる退職手当、功労金、その他これらに準ずる給与が対象です。また、確定拠出年金制度において、年金として受け取らず一時金として受け取る場合も、退職所得として扱われ、この控除が適用されます。

覚えておくポイント

退職所得控除額は、勤続年数によって変動します。勤続年数が長いほど控除額も大きくなるため、税負担をより軽減できます。

  • 勤続年数20年以下の場合 40万円 × 勤続年数(80万円に満たない場合は80万円)

  • 勤続年数20年を超える場合 800万円 + 70万円 × (勤続年数 − 20年)

例えば、勤続年数30年の場合、控除額は「800万円 + 70万円 × (30年 − 20年) = 1,500万円」となります。このように、勤続年数が長くなるほど、非課税で受け取れる退職金の金額が増加します。

また、過去に退職金を受け取った経験がある場合、その退職金を受け取ってから一定期間内に再度退職金を受け取る際は、控除額の計算に影響が出る場合があります。具体的な計算は複雑になることがありますので、税務署や税理士に相談することをおすすめします。

本記事は情報提供を目的としており、特定の保険商品の推奨ではありません。保険の加入・解約は必ず保険会社または資格を持つFP(ファイナンシャルプランナー)にご相談ください。

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